"微分法の応用・積分法・積分法の応用・行列と行列式 (数学読本)"の第18章(曲線の性質, 最大・最小-微分法の応用)の18.2(関数の増減の判定およびその応用)、不等式・方程式への応用の問9, 10, 11を解いてみる。
問9
とおくと、
よって問題の1つめの不等式は成り立つ。また、
とおくと、
よって2つめの不等式も成り立つ。(2つの不等式は細かく計算すればおそらく答えが出そうなので、1回目はどんどん先に進めるために省略。)
一般化することも出来る。すなわち、
とおくと、x>0のとき、
問10
とおく。すると、
増減表
x | 0 | 1 | ||
f'(x) | - | 0 | + | |
f(x) | 減 | 0 | 増 |
よって
また左側の不等式のxを-xに置き換えると、
よって問題の不等式が成り立つことが証明された。
(証明終)
問11
まずnが奇数の場合を考える。
n=1のとき
増減表
x | 0 | ||
- | + | ||
減 | 0 | 増 |
よって奇数n=1のとき
のとき
となる。
n=k (kは奇数)のとき成り立つと仮定すると
n=k+2のとき、
増減表は
x | 0 | ||
+ | 0 | + | |
- | 0 | + | |
減 | 0 | 増 |
よってn=k+2のときも成り立つ。
以上から帰納法より、すべての奇数に対して成り立つ。
n=0のとき、
増減表
x | 0 | ||
+ | + | ||
増 | 0 | 増 |
よって成り立つ。
n=k(kは偶数)のとき成り立つと仮定すると、
n=k+2のとき増減表は
x | 0 | ||
- | + | ||
+ | 0 | + | |
増 | 0 | 増 |
よってn=k+2のときも成り立つ。
ゆえに帰納法よりすべての偶数について成り立つ。
(証明終)
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